思ひやれ 真木のとぼそ おしあけて 独り眺むる
秋の夕暮れ        
                  後鳥羽院
              
(おもいやれ まきのとぼそ おしあけて ひとり
 ながむる あきのゆうぐれ)

意味・・想像して欲しい。真木の戸を押し開けて、
    独り物思いにふけりながら眺める秋の夕暮
    のわびしさを。

    承久の乱(1221年)によって隠岐(おき)に配
    流された無念の気持を詠んでいます。

 注・・真木のとぼそ=杉やヒノキなどで作った戸。

作者・・後鳥羽院=ごとばいん。1180~1239。82
    代天皇。承久の乱で鎌倉幕府に破れ隠岐に配
    流された。

出典・・遠島御百首(岩波書店「中世和歌集・鎌倉篇」)