涙やは 又もあふべき つまならん 泣くよりほかの 
なくさめぞなき
                 藤原道雅
             
(なみだやは またもあうべき つまならん なくより
 ほかの なぐさめぞなき)
 
意味・・涙というものは再び逢えるきっかけになる
    ものだろうか、いやそうではない、なのに
    泣けば心が慰められる。今はもう泣くこと
    以外の慰めはないことだ。

 注・・やは=反語の係助詞。・・だろうか、いや
     ・・ではない。
    つま=端。端緒、手がかり、きっかけ。

作者・・藤原道雅=ふじわらのみちまさ。993~10
    54。左京大夫・従三位。

出典・・後拾遺和歌集・742。