遠近の 鶯の音も のどかにて 花の咲き添ふ
宿の夕暮れ
永福門院
(おちこちの うぐいすのねも のどかにて はなの
さきそう やどのゆうぐれ)
意味・・鶯の鳴き声も増えてきて、あちらこちらから、
のどかな鳴き声が聞こえて来る。家のあたり
は花もいろいろ咲き始めて、この春の夕暮れ
は気持ちのいいものだ。
のどかな鳴き声が聞こえて来る。家のあたり
は花もいろいろ咲き始めて、この春の夕暮れ
は気持ちのいいものだ。
「花の咲き添ふ」は、何かの花の咲いている
所に、他の花も咲いて、花が増えていく様子。
桜に続き、山吹、そして山つつじというふう
に。
所に、他の花も咲いて、花が増えていく様子。
桜に続き、山吹、そして山つつじというふう
に。
作者・・永福門院=えいふくもんいん。1271~1342。
伏見天皇の中宮(后と同じ意)。
伏見天皇の中宮(后と同じ意)。
出典・・永福門院百番御自歌合(岩波書店「中世和歌集・
鎌倉篇」)
鎌倉篇」)
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