老いぬれど 花みるほどの 心こそ むかしの春に
かはらざりけれ
                 伴蒿蹊
             
(おいぬれど はなみるほどの こころこそ むかしの
 はるに かわらざりけれ)

意味・・老いてしまったけれど、花を見る時の浮き立つ
    ような気持は、昔の若い頃の春と変りはしない
    ものだなあ。

 注・・花みるほどの心=花を見る時の浮き立つような
    心の状態。

作者・・伴蒿蹊=ばんこうけい。1733~1806。商人の
    生まれ。36歳で隠居し文人となる。

出典・・閑田詠草(小学館「近世歌集」)