年月を 心にかけし 吉野山 花の盛りを 
今日見つるかな
              豊臣秀吉

(としつきを こころにかけし よしのやま はなの
   さかりを きょうみつるかな)

意味・・何百年と年月をかけて素晴らしい花を咲かしている
    吉野山。今がその花の最盛期である。思う存分楽し
    む事としょう。

    何百年もの長い年月の間、世の栄華衰退を見つめて
    いる吉野山。その中でとりわけ、この今がかってな
    い繁栄の絶頂期である。この思いをじっくり心から
    噛みしめる事にしょう。

    秀吉が吉野山の蔵王堂(ざおうどう)の歌合で詠んだ
    歌です。

作者・・豊臣秀吉=とよとみひでよし。1536~1598。