朝霞 深く見ゆるや 煙立つ 室の屋島の 
わたりなるらん
              藤原清輔

(あさがすみ ふかくみゆるや けむりたつ 
 むろのやしまの わたりなるらん)

意味・・朝霞のいちだんと深く見えるあそこが、湖面に煙
    の立つ室の屋島のあたりなのであろうか。

    池から湯気が立ち上る風雅な景色を旅人の気持ち
    になって詠んでいます。

 注・・室の屋島=栃木県栃木にあった池。水蒸気が煙の
     ように立ち昇っていた。
    わたり=あたり。

作者・・藤原清輔=ふじわらのきよすけ。1104~1177。
    正四位太皇太后宮大進。

出典・・古今和歌集・34。