それも応是もおうなり老の春 
                   岩田涼菟

(それもおう これもおうなり おいのはる)

意味・・老いてくると、すっかり我執を払い捨てた
    身は、何事にもさからわず、それもよし、
    これもよしといって受け入れることだ。

    我執を捨て心の平安を願う一方、若年の血
    気はなく、我ながら角が取れてきたかなと
    苦笑する気持ちも詠んでいます。

 注・・応=「おうおう」と肯定し承知すること。
    老の春=老人が迎えた新春。

作者・・岩田涼菟=いわたりょうと。1659~1717。
    伊勢の神職。其角や支考等と交流。

出典・・句集「一幅半」(小学館「近世俳文・俳句集」)