若くさや 人の来ぬ野の 深みどり
                      三宅嘯山

(わかくさや ひとのこぬのの ふかみどり)

意味・・若草の萌え立つ頃、野に入ると、このあたり
    には来る人もなく、草も人里近いあたりとは
    違って、とくに濃い新緑の色に萌え立ってい
    る。

    ここでは公園化されていない、人のあまり来
    ない野の色濃い若草であり、自然の生命力の
    たくましさを感じています。
    
 注・・若くさ=芽生えたばかりの若々しい草。
    人の来ぬ野=公園課されていない野、人里離
     れて人が野遊びや摘み草に来ない野。
    深みどり=深い緑色。まばらではなく密集し
     た草の色。

作者・・三宅嘯山=みやけしょうざん。1718~1801。
    大祇・蕪村らと交流。