ほととぎす 鳴くや五月の 短夜も ひとりし寝れば
明かしかねつも  
                 柿本人麻呂

(ほとどぎす なくやさつきの みじかよも ひとりし
 ぬれば あかしかねつも)

意味・・ほとどぎすが鳴きたてる五月の短夜でさえ、
    人を恋しく思えば、その短夜も一人で寝る
    と、夜を明かすことが出来ない。
  
    短夜でさえ長く思われる独り寝のつらさを
    詠んでいます。

 注・・短夜=遅く暮れ、早く明ける夏の夜。

作者・・柿本人麻呂=かきのもとひとまろ。生没未詳。
    奈良遷都(710)頃の人。舎人(とねり・官の名
    称)として草壁皇子、高市皇子に仕えた。

出典・・万葉集・1981。