手をついて 歌申しあぐる 蛙かな

                 山崎宗鑑

(てをついて うたもうしあぐる かわずかな)

意味・・雨模様の空の下で、けろりとした顔で
    鳴いている蛙の様子は、まるで偉い人
    の前でかしこまって、手をついて歌を
    申し上げているような姿である。

   「古今集」仮名序の「花に鳴く鶯、水に
    住む蛙の声を聞けば、生きとし生ける
    ものいづれか歌をよまざりける」とい
    う有名な一節を念頭に置いています。

作者・・山崎宗鑑=やまざきそうかん。1540年
    頃没。将軍足利義尚に仕えた。

出典・・阿羅野(あらの)(笠間書院「俳句の解釈
    と鑑賞事典」)