庵結ぶ 山の裾野の 夕ひばり 上がるも落つる 
声かとぞ聞く 
                慶運

(いおむすぶ やまのすそのの ゆうひばり あがるも
 おつる  こえかとぞきく)

意味・・私が草庵に住んでいるこの山の、裾野で鳴く
    夕日ひばりは、空高く飛び上がる時の声も降
    りていく声かと聞こえるものだ。それほど我
    が庵(いおり)は高い所にあるのだ。

    大げさな表現だが、ひばりの鳴く春ののどか
    なゆったりした気分を詠んでいます。    

 注・・結ぶ=構える、構成する。

作者・・慶運=けいうん。1296頃の生まれ。和歌四
    天王と称された。

出典・・新後拾遺和歌集。