青草に よこたはりいて あめつちに ひとりなるものの
自由をおもふ
                  若山牧水

(あおくさに よこたわりて あめつちに ひとり
 なるものの じゆうをおもう)

意味・・自分は今、青い草原に横たわっている。空は
    青く美しく晴れ、雲は白く、吹いて来る風も
    まことに清々しい。自分は一人なのだ、全く
    一人なのだ。この広い天地に生きていて、何
    をしょうと、誰からの束縛も干渉もされる事
    はない。ほんとうに自由な自分なのだ。

    結婚すると妻や子供に束縛されて自由も拘束
    される。が、今は自由だ。自由であるが孤独
    感があり寂しさもあるものだ。

作者・・若山牧水=わかやまぼくすい。1885~
    1928。 早稲田大学卒。尾上柴舟に師事。
    旅と酒を愛す。

出典・・歌集「別離」(大悟法利雄著「若山牧水
    の秀歌」)