瓜植えし 狛野のはらの 御園生の 繁くなりゆく
夏にもあるかな
                 曽禰好忠 

(うりうえし こまののはらの みそのうの しげく
 なりゆく なつにもあるかな)

意味・・瓜を植えた狛野の原の菜園が、みるみる緑の
    繁みになってゆく。いま夏の、まさしく草木
    が勢いよく成長する時季にさしかかっている
    ことだ。

 注・・狛野=京都府相楽群山城町。瓜が名産。
    御園生=果樹園・菜園。朝廷に供給する果物
     や野菜を栽培した。

作者・・曽禰好忠=そねのよしただ。923~1003。
    丹後掾(たんごのじょう・下級武士の位)

出典・・歌集好忠集。