一畔は しばし鳴きやむ 蛙かな
                  去来

(ひとあぜは しばしなきやむ かわずかな)

意味・・田で一斉に鳴いていた蛙が、人の足音がした
    ので一畔だけがピタリと鳴き止んだ。

    一斉に鳴いていた蛙の群れが一畔だけぴたり
    と鳴き止むという光景が目に浮かんで来ます。
    次の田んぽへさしかかると、またその田んぼ
    がぴたり、し~んとします。過ぎて来た前の
    田んぼからは、また鳴き初めています。

作者・・去来=きよらい。向井去来。1651~1704。
    芭蕉の門下。