をりをりに かはらぬ空の 月かげも ちぢのながめは 
雲のまにまに
                  仏頂和尚

(おりおりに かわらぬそらの つきかげも ちぢの
 ながめは くものまにまに)

意味・・いつも変わらない同じ一つの月が、さまざまに
    変わった眺めとなって見えるのは、そこにかか
    る雲の変化によるのである。

    月はいつも同じ状態に見せようとするが、自分
    の思い通りにならないのが常である。

作者・・仏頂和尚=ぶっちょうおしょう。生没年未詳。
    根本寺の和尚。根本寺は鹿島神宮の西にある。

出典・・芭蕉「鹿島紀行」。