よそにのみ 見てややみなむ 葛城や 高間の山の 
峰の白雲              
                  詠み人知らず

(よそにのみ みてややみなん かつらぎや たかまの
 やまの みねのしらくも)

意味・・自分とは関係のないものとして、遠くから見る
    だけに終わってしまうのだろうか。葛城の高間
    の山の峰の白雲よ(その雲のようなあの人を)。

    心を引かれながら手の届かない高貴な女性に思
    いをはせた歌です。「高間の山の峰の白雲」は
    崇高な美しい女性を象徴しています。

 注・・よそに=親密でない人。他人。
    やみ=止み、お終いになる。
    葛城や高間の山=大阪府と奈良県の境にある連
     山。高間山はその最高峰、金剛山の別称。

出典・・新古今和歌集・990。