三河なる 二見の道ゆ 別れなば 我が背も我れも
ひとりかも行かむ
                高市黒人

(みかわなる ふたみのみちゆ わかれなば わがせも
 われも ひとりかもゆかん)
       
意味・・三河の国の二見の道で別れてしまったら、
      あなたも私も、この先一人で寂しく旅を
    することになるのでしょうか。

    一、二、三の数字を詠み込んだ、洒落の
    歌です。

 注・・三河なる二見の道=愛知県豊川市国府町
     と御油(ごゆ)町との境。
    ゆ=動作の時間的空間的起点を表す。
    かも=疑問の意を表す。・・なのか。

作者・・高市黒人=たけちのくろひと。生没年未
    詳。700年頃の地方の下級官吏。

出典・・万葉集・276。