春霞 流るるなへに 青柳の 枝くひ持ちて

うぐひす鳴くも 
               詠み人知らず

(はるがすみ ながるるなえに あおやぎの えだくい
 もちて うぐいすなくも)

意味・・春霞が流れ棚引いている。うぐいすは青柳の
    枝をくわえてしきりに鳴いている。

 注・・なへに=前後の状態が同時に進行する意。
    枝くひ持ちて=枝をついばみながら次々に枝
     移りしている状態。

出典・・万葉集・1821。