越の浦の 沖つ波間を なづみつつ 摘みにし海苔は
いつも忘れじ
良寛
(こしのうらの おきつなみまを なずみつつ つみにし
のりは いつもわすれじ)
意味・・越後の海岸の、沖の波間で悩み苦しみながら
摘んでくれた海苔のうまさは、いつも忘れる
ことはない。
注・・なづみ=悩み苦しむ。
作者・・良寛=りょうかん。1758~1831。越後出雲崎
に神官の子として生まれる。18歳で曹洞宗光
照寺に入山。
出典・・谷川俊朗著「良寛全歌集」。
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