雪散るや おどけもいへぬ 信濃空
一茶
(ゆきちるや おどけもいえぬ しなのそら)
意味・・雪がちらちらと降って来た。江戸あたりだと
雪を見て冗談の一つも言えるのだが、信濃の
空ではそれどころではない。やがて大変な雪
になるのだ。
雪国の大雪の恐ろしさを捉(とら)えています。
注・・雪散る=雪が降る事をいう。
信濃=長野県。
作者・・一茶=小林一茶。1763~1827。信濃(長野)の
柏原の農民の子。3歳で生母に死別。継母
と不和のため、15歳で江戸に出る。亡父
の遺産をめぐる継母と義弟の抗争が長く
続き51歳の時に解決し、52歳で結婚した。
出典・・おらが春。
コメント