いつよりか 結びそめけん 朝霜を 知らでいねつる
程をしぞ思ふ
                 細川幽斎 

(いつよりか むすびそめけん あさしもを しらで
 いねつる ほどをしぞおもう)

意味・・いつの頃から朝霜は置くようになったのだろう
    か。こんなに冬らしくなったなったのも知らず
    に、私は鬱々(うつうつ)として朝寝を続けてい
    たのだなあ。

    気づかずにうかうかと世を過ごしているうちに
    頭に霜(白髪)が置くようになり、年をとってし
    まったことだ。

 注・・いね=寝ね。寝ること。
    鬱々=気がふさぎ、晴々しないこと。

作者・・細川幽斎=ほそかわゆうさい。1534~1610。
    剃髪後は幽斎玄旨と号する。歌人・古典学者
    として活躍。

出典・・家集「玄旨百首」。