ながらへば またこのごろや しのばれむ 憂しとみし世ぞ
今は恋しき                  
                                   藤原清輔

(ながらえば またこのごろや しのばれん うしとみし
 よぞ いまはこいしき)

意味・・この先、生きながらえるならば、つらいと感じている
    この頃もまた、懐かしく思い出されることだろうか。
    つらいと思って過ごした昔の日々も、今では恋しく
    思われることだから。

    血を流すほど辛い思いの今であるが、生きながらえて
    今を振り返ると、懐かしく思うことだろうか。
     しかし、今の苦悩をどうしたらよいものか・・

 注・・憂し=つらい、憂鬱。

作者・・藤原清輔=ふじわらのきよすけ。1104~1177。当時
    の歌壇の第一人者。

出典・・新古今集・1843、百人一首・84。