小夜ふくる ままに汀や凍るらむ 遠ざかりゆく 
滋賀の浦波
                快覚法師

(さよふくる ままにみぎわや こおるらん とおざかり
 ゆく しがのうらなみ)

意味・・夜が更けるにつれて波打ち際が凍って行くのだ
    ろうか。滋賀の浦の波の音がしだいに遠ざかっ
    て聞こえて来るのは。

 注・・汀(みぎわ)=水際。
    ままに=・・につれて。
    滋賀の浦=琵琶湖の西岸。

作者・・快覚法師=かいかくほうし。生没年未詳。 

出典・・後拾遺和歌集 ・419。