海恋し 潮の遠鳴り かぞへては 少女となりし 
父母の家
                与謝野晶子
              
(うみこいし しおのとおなり かぞえては おとめと
 なりし ちちははのいえ)

意味・・故郷の海が恋しい。海辺に寄せては返す潮の、遠く
    から聞えてくる波の音を数えては少女として成長し
    てきた父と母の家が恋しい。

作者・・与謝野晶子=よさのあきこ。1878~1942。堺 女学
    校卒。与謝野鉄幹と結婚。「明星」の花形となる。

出典・・歌集「恋衣」。