枯れはつる 藤の末葉の かなしきは ただ春の日を
たのむばかりぞ           
                  藤原顕輔

(かれはつる ふじのすえばの かなしきは ただ
 はるのひを たのむばかりぞ)

意味・・すっかり落ちぶれた、この藤原氏の末流の
    悲しいことには、ひたすら春日の神を頼る
    ことだけなのです。

    藤の若芽が春の陽で芽ぶくように、春日の
    氏神様の御威光で、藤原の私にも目が出ま
    ますようにとの願いです。    

 注・・春の日=春の陽光に春日明神を掛ける。
    藤の末葉=「藤原氏の末裔」を掛ける。
     
作者・・藤原顕輔=ふじわらのあきすけ。1090~
    1155。左京大夫・従三位。「詞花和歌集」
    の撰者。

出典・・詞花和歌集・339。